2018年08月08日

POJメールニュース 2018年7月2日


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  POJメールニュース 2018年7月2日 
■□《第138号》 潟|リオレフィン時報社□■


■高剛性・高タフネス透明樹脂開発
□住友化学、車窓の衝撃試験クリア

 住友化学(東京都中央区、電話03―5543―5102)は6月25日、透明プラスチックのポリメタクリル酸メチル(PMMA)をベースに開発した軽くて頑丈な透明樹脂が、自動車の前面窓としてJISが定める耐衝撃性試験をクリアしたことを明らかにした。
 同社によると自動車のキャビンを構成する前面窓やルーフ部材に適用した場合、合わせガラス重量の6割超、鋼板重量の4割の軽量化が見込めるほか、視野確保による安全性の向上や解放感のある空間の実現といった新たな付加価値も期待できる。ガラスや金属の代替材料として自動車用部材のほか、さまざまな用途への展開が期待でき、軽量化などによる省エネルギー化につながるとしている。
 今回の開発は、内閣府の総合科学技術・イノベーション会議が推進する革新的研究開発プログラム「超薄膜化・強靱化『しなやかなタフポリマー』の実現」の一環として、東京大学 伊藤耕三教授ら複数の大学の研究者が連携して実現した。
 PMMAは剛性が高くたわみにくい反面、割れやすいという性質を有しているため、PMMAのたわみにくい性質を維持しながら、割れにくい性質を付与する必要があった。
 研究チームでは、分子・材料設計や成形加工プロセスによる分子レベルでの高次構造制御を行い、設計指針の検証を行うとともに、検証結果を機構解明やシミュレーション構築にフィードバックして、透明樹脂の高剛性・高靱性の実現に取り組んできた。その結果、曲げ弾性率については延性破壊を示す従来の透明材料に対して約1・6倍、シャルピー衝撃強度については脆性破壊を示す従来の透明樹脂に対して10倍以上の高剛性・高タフネス透明樹脂の開発に成功したもの。
 住友化学では今後、自動車用部材などの大型成形品への展開に向けたスケールアップの検討を進めるとともに、本樹脂の特長を生かした幅広い分野への応用・展開に取り組み、軽量化による省エネルギー化を通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指すとしている。

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■ノンキャッチ・チャック袋を発売
□共同印刷、袋全体に非吸着性付与

 共同印刷(東京都文京区、電話03―3817―2249=生活・産業資材事業本部包装事業部)は6月25日、香りや薬効を逃がさない機能性材料「ノンキャッチ」を用いたチャックテープを、ハイパック(東京都港区)と共同開発したことを明らかにした。共同印刷では、このチャックを使用し、袋の内面すべてに非吸着性を持たせた「ノンキャッチ・チャック袋」の販売を開始するとしている。
 ノンキャッチは、内容物の非吸着性・保香性・ガスバリア性などの機能性と、ヒートシール性とを併せ持つ高機能フィルム。非吸着性樹脂のEVOH(エチレン・ビニルアルコール共重合体)と、ヒートシール性を持つポリオレフィン樹脂を混ぜてポリマーアロイ化し、2011年に製品化に成功、17年に販売を開始した。
 今回のノンキャッチ・チャック袋は、袋本体とともにチャック部分にもノンキャッチを使用することで、内容物の香りや薬効成分の吸着を防ぎ、保管中に有効成分が低下するという問題を解決したという。
 同社では、新製品を医薬品や食品、化粧品業界などに拡販するとともに、ノンキャッチを含めた高機能フィルムのラインアップ拡充を進めるとしている。

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■超耐熱フィルムなど設備増強
□カネカ、超高熱伝導シートも

 カネカ(東京都港区、電話03―5574―8000)は6月25日、同社滋賀工場(滋賀県大津市)の超耐熱ポリイミドフィルムならびに、グループ会社の栃木カネカ(栃木県真岡市)の超高熱伝導グラファイトシートの生産設備増設を決定したと発表した。投資額は合わせて約110億円で、いずれも2019年春の稼動を予定している。
 超耐熱ポリイミドフィルムは、優れた耐熱性、耐寒性を持ち、フレキシブル回路基板用途のほか、鉄道車両用モーターや航空機電線の絶縁用途、情報衛星などにも幅広く用いられている。今回の投資により、このフィルムの年間生産能力を日本、米国、マレーシア合計で約3割引き上げる。
 また、超高熱伝導グラファイトシートは、超耐熱ポリイミドを原材料に高分子設計技術と高温での焼成技術をベースに生産され、銅の3倍に匹敵する熱伝導率を持つ。グループ会社の栃木カネカ(栃木県真岡市)に生産設備を増設し、年間生産能力を約3倍に増やす。スマートフォンやタブレットを中心としたモバイル機器のCPU向けや、新デバイスの構造部材向け熱対策材料として需要拡大が見込まれているという。

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■光学フィルム広幅コート装置導入
□DNP、大型テレビ向け製品増強

大日本印刷(DNP、東京都新宿区、電話03―3266―2111)は6月27日、大型化が進んでいるテレビ向け光学機能性フィルムの製造に最適な最大2500_b幅に対応するコーティング装置をDNP三原工場(広島県)に導入すると発表した。新製造ラインによる量産は2019年10月に開始の予定。
 同社によると2500_幅コーティング装置の導入は、光学機能性フィルム製造では世界初で、これにより面積で従来比1・3倍以上の製造能力となる。新製造ラインの設備投資額は約65億円を予定している。
 同社では今後、ディスプレー向け光学機能性フィルムのパネルメーカーや偏光板メーカーへの提供を拡大し、2020年度には年間1000億円の売り上げを目指す。

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■積水化学、包装用粘着テープ値上げ

 積水化学工業(東京都港区、電話03―5521―0562=高機能プラスチックスカンパニー機能テープ事業部)は6月22日、包装用粘着テープ製品を8月20日出荷分から現状価格の15%以上値上げすると発表した。
 値上げの理由について同社では、合成ゴム、ポリエチレンなど石化原料の調達難と価格上昇に加え、クラフト紙の原料高騰により製造原価が大幅上昇、副資材、物流費も上昇しているためとしている。

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■タイの塩ビ樹脂安定剤メーカー買収
□堺化学工業、海外市場で事業強化へ

 堺化学工業(堺市堺区、電話072―223―4111)は6月28日、タイで塩ビ樹脂安定剤の製造・販売を行うSIAM STABILIZERS AND CHEMICALS(バンコク)の株式の90%を取得する株式売買契約を、同社親会社のThai Plastic and Chemicals Public(60%)および水澤化学工業(30%)と締結したことを明らかにした。
 堺化学工業グループは、塩ビ樹脂安定剤事業において、同社ベトナム現地法人のSakai Chemical(Vietnam) Co., Ltd.(SCVN)とともに、今後需要増加が見込まれる東南アジアを中心とする海外市場での事業展開を加速していくとしている。

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■OPP在庫が前年比23%増加
□5月、食品用など出荷が低迷

 日本ポリプロピレンフィルム工業会がまとめた5月のPPフィルム生産・出荷・在庫実績によると、OPPならびにCPPフィルム出荷はいずれも前年並みの水準となった。

 ■OPP生産と出荷 生産は2万1953d(前月比1・0%減、前年同月比4・9%増)。出荷は1万9344d(前月比7・0%減、前年同月比0・6%減)。このうち国内出荷は1万1953d(前月比7・1%減、前年同月比0・1%増)となった。
 用途別では、工業用が2963d(前年同月比3・4%増)に増加したのに対し、食品包装用は1万4754d(同0・3%減)と微減。繊維・雑貨向けは1123d(同2・9%減)に減少した。
 以上により月末在庫は3万5047d(前月比8・0%増、前年同月比23・5%増)に膨らんだ。

 ■CPP生産と出荷 生産は1万3441d(前月比5・8%減、前年同月比4・1%増)となった。出荷は1万3255d(前月比1・8%減、前年同月比1・4%増)。このうち国内出荷は1万2502d(前月比5・0%減、前年同月比1・4%減)に減少した。用途別では、工業用が759d(前年同月比31・8%増)に増加したのに対し、食品包装用は1万339d(同2・4%減)、繊維・雑貨その他向けは1404d(同6・7%減)に減少した。
 この結果、月末在庫は2万4127d(前月比0・8%増、前年同月比1・4%減)となった。

 ■地区別出荷実績 OPPフィルムの地区別出荷実績は、関東地区以北が9189dで、全体比は48・9%にシェアを0・4ポイント落とし、関西地区以西も6898dで同36・6%にシェアを0・3ポイント下げた。中部地区は2753dで全体比14・6%にシェアを0・7ポイント上げた。
 CPPフィルムの地区別出荷は、関東地区以北が6048dで、全体比は48・4%でシェアを2・2ポイント上げた。中部地区は1848dで同14・8%に0・3ポイント下げ、関西地区以西も4606dで同36・8%にシェアを1・9ポイント下げた。

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■日本紙通商・新役員(6月21日付)

 ◇代表取締役社長・佐藤信一▽常務取締役、用紙営業本部長・斉藤晴則▽常務取締役、物資本部長兼生活産業資材本部長・青山英一▽常務取締役、貿易本部長・落合久徳(昇任)▽取締役、経営管理本部長・木村尚二▽取締役、人事本部長・手塚弘淳(新任)▽取締役、機能・包装材料本部長兼札幌支社担当・原亨(新任)▽取締役、関西支社長・吉田太(新任)▽常勤監査役・舘脇重隆▽監査役・名越光夫▽監査役・平松豊(新任)。

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■包装学会7月12―13日に年次大会

 日本包装学会の第27回年次大会が7月12、13日の両日、東京都文京区の東京大学農学部弥生講堂で開催される。包装の各分野で活躍している研究者、開発者が一堂に会して、日ごろの研究成果を発表し、活発な議論を通じて切磋琢磨を図るこの大会、今回は「輸送包装」「機能・材料」、「加工・設計・環境・安全」に分類された各セッション別の研究発表やポスター発表が多数予定されている。
 参加費は学生(非会員)3千円、一般(同)1万2千円(交流会参加の場合は1万5千円)となっている。問い合わせは同学会事務局(電話03―5337―8717、FAX03―5337―8718)。
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 各セッションの概要は次の通り(以下はプラスチック包装関連を抜粋)。
 ◆7月12日(午前の部)
 【F1 加工・設計・環境・安全】
 PTFEフィルムのインパルス式熱接合(富士インパルス)▽ロケット包装における開封テープの性能向上品の開発(クレハ)▽携帯性に優れた新製品ゼリーサプリメントの顧客視点での包装設計(味の素)▽諸規格の『Validation』性と『De facto standard』の適用によるヒートシール技法の保証性の向上(菱沼技術士事務所)。

 ◆12日(午後の部)
 【F2 加工・設計・環境・安全】
 機能発現のための設計変更が製品ライフサイクルに及ぼす影響を考慮した容器包装設計手法(東京大学大学院)▽ライフサイクルにおける機能・コスト・環境を考慮した食品容器包装設計(東京大学大学院)ほか。
【B1 機能・材料】
 重合性ポリシルセスキオキサンを用いた有機-無機ハイブリッドガスバリア膜の作製と膜特性評価(神戸大学大学院)▽様々な溶媒を用いた感温性ナノコンポジット膜の作製と特性評価(弓削商船高等専門学校)ほか。
【A1・輸送包装】(略)

 ◆13日(午前の部)
 【日本包装学会 奨励賞・論文賞講演】
 ◆13日(午後の部)
 【特別招待講演】
 表面構造を利用したバイオミメティック液体操作-撥水・吸着・ガスバリア(名古屋工業大学大学院生命・応用科学専攻准教授・石井大佑氏)。
 【F3 加工・設計・環境・安全】
 業務用ビールディスペンサー向けPETボトルの開発(キリン)▽ユーザービリティに考慮した新しいPTPの開発(藤森工業)▽非接触音響探査を用いた軟性容器の内部ガス発生検査方法の研究(桐蔭横浜大学大学院)ほか。
 【A2 輸送包装】(略)
 【A3 輸送包装】(略)

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■日本食品包装協会7月度研究例会

 日本食品包装協会は2018年7月度研究例会を7月25日、東京都北区の「北とぴあ」で開催する。当日は製品紹介と技術講演それぞれ2件が予定されている。開催概要と講演内容は次の通り。
 日時=2018年7月25日13時20分〜16時45分▽場所=北とぴあ7階第1研修室▽参加費=会員1人6千円、一般同1万円▽申し込み締切=7月17日▽問い合わせ=日本食品包装協会(03―3669―0526、Eメール shokuhou@athena.ocn.ne.jp)。
 【プログラム】
 製品紹介1=「午後の紅茶」新ペットボトルの開発(キリンR&D本部パッケージング技術研究所・田中いくみ氏)。
 製品紹介2=特殊な印刷方法により独特の外観で上質感を演出「エビスマイスター」(サッポロビール、パッケージング技術開発グループリーダー・門奈哲也氏)。
 技術講演1=パッケージデザインによるおいしさの訴求(味香り戦略研究所研究開発部長・早坂浩史氏)。
 技術講演2=軟包装用印刷インキの最新動向(DIC分散技術1グループ技術担当・茂呂居直氏)。

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◆輸入ナフサ価格の推移(`g当たり)
 【2018年 通関実績】
1月 46,523円   4月 42,313円
2月 45,840円   5月 44,401円
3月 43,073円
◇為替 (1j=月平均)
4月  106.3円 → 5月  109.1円
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◆国産ナフサ基準価格の推移
    (`g当たり・四半期ごと)
 【2017年】
・1Q=41,800円 ・3Q=36,100円
・2Q=39,100円 ・4Q=44,600円
 【2018年】
・1Q=47,900円 

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□【日本包装学会講演】VOC排出ゼロを目指す水性グラビア印刷、水性インキジェット印刷・シンク・ラボラトリー・安藤秀樹氏。
□【日本包装学会講演】レトルト包装のHACCP保証方法の改革の検討・菱沼一夫氏(菱沼技術士事務所所長)。
□菱沼一夫氏の解説映像。「一条シール」を応用したバンドシーラーの開発。
□キョウエイ・杉本社長による新型製袋機の解説。

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□全国グラビア協同組合連合会の第48回通常総会(6月21日)での田口会長の挨拶
□同総会後の懇親会での立憲民主党最高顧問・海江田万里衆院議員、経済産業省商務情報政策局コンテンツ産業課・矢野泰夫課長補佐、印刷インキエ業会・川村喜久会長、全国グラビア・竹下晋司副会長の挨拶(ビデオを配信中)。
□日本プラスチック工業連盟 4月のプラスチック製品生産実績(確定値)
□日本プラスチック工業連盟 プラスチック製品輸出入統計(4月)。
□中部パック2018出展製品から(写真とビデオ)
・大黒工業の圧縮おしぼり「MOWA」。
・ハナガタの白菜専用包装機「HS―T42」ほか。
□日本ポリオレフィンフィルム工業組合総会後の小林俊雄理事長挨拶。
□日本ポリエチレン製品工業連合会・総会後の萩原邦章会長挨拶。
□軟包装衛生協議会 定期総会での松田会長挨拶。

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